ミオグロビンは人類が初めて構造を明らかにしたタンパク質です.
立体構造はグロビン巻きと言われる特徴的なもので,ヘリックスがヘムを包み込むように配置されています.立体構造とヘムの微妙な位置関係が酸素の吸着や解離を精密に管理しています.
タンパク質を理解すること,立体構造や機能を理解すること,はグロビン研究に凝縮されていると言っても過言ではないかもしれません.
太田研でもミオグロビンは立体構造予測やデザインのターゲットとしてしばしば研究に登場します.私たちはグロビンのみを研究しているわけではありませんが,タンパク質の象徴としてミオグロビンをロゴのモチーフに選びました.
参考文献 KENDREW, JC. et al. A three-dimensional model of the myoglobin molecule obtained by x-ray analysis. Nature.(1958) 181, 662-666 [PubMed]